名称 MIRS2501開発完了報告書
番号 MIRS2501-REPT-0004

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2025.02.16 阿部玄怜、内野日々輝、木村來暉、窪田隆伸、酒井理来、テテー、谷口拓豊、仲下樟、細江哲舟 大沼巧 初版

目次



1.はじめに

本ドキュメントはMIRS2501の開発完了報告書である。完成した機体を以下に示す。

以下にBABLOONの全体の写真を示す。

本機体の全体像を図1に示す。
fig.1 全体像


2.機体評価

機体評価をtable1に示す。

table1 機体評価

機能名称 概要 評価
ヘリウム供給モジュール ヘリウムを供給するモジュール。色が選択されるとガントリー機構によりノズルを横移動させ、ノズル押し付け機構によりノズルを風船に挿し込む。その後ボンベの弁を開き、ヘリウムを供給する。
ヘリウムを供給し、風船を膨らませることができた。
弁の開閉など、たまに不具合が生じることがある。
ストックモジュール 風船ストックに取り付けられた風船を補充するモジュール。ワクワクフィーダーにより、完成した風船を下の風船ストック受け皿に落とし、新しい風船を補充する。また、利用者から返却される風船ストックを受け取る風船ストック回収ボックスもストックモジュールの一部である。
正常に作動する。
シャボン玉吹き出しモジュール 風船ストックが風船ストック回収ボックスに入れられたことを検知すると、シャボン玉を吹き出すモジュール。
正常に作動する。
シャボン液の品質により、シャボン玉の吹き出され方に違いがある。
自律走行 一定区間内を巡回し、人を検知した際は停止する機能。
実装しなかった。

3.新作ロボット発表会・最終ロボット発表会の振り返り

発表会では内野日々輝が担当した。
プレゼンや資料、ステージ上での実演が好感触だったように思う。
ブース展示では風船の作成が成功し、歓声が上がった。

新作ロボット発表会における一般来場者による投票の結果は以下の通りである。

fig.2 一般投票結果
fig.3 属性別投票結果

D科教員による技術評価の結果を示す。

fig.4 技術評価
fig.5 全体技術評価

一般投票では惜しくも2位と1票差で3位だった。
各属性ごとの結果に着目すると三年生からの支持を多く得る結果となった。
D科教員による技術評価では社会実験・ニーズ・実現度の項目において1位を獲得し技術賞に選ばれた



   
MIRS2501-PRSN-0008 発表会プレゼン資料

加和太建設本社にて行った最終ロボット発表会では加和太建設賞を受賞

fig.6 賞状

4.プロジェクトマネジメント分析

4.1.開発スケジュール

実際に行った作業の空色のガントチャートを以下に示す。

実際のガントチャート

各班員の作業時間の割合を以下に示す。


fig.7 酒井理来

fig.8 細江哲舟

fig.9 窪田隆伸


fig.10 谷口拓豊


fig.11 阿部玄怜


fig.12 木村來暉


fig.13 内野日々輝

fig.14 テテー

fig.15 仲下樟


fig.16 凡例

4.2.計画と実績を比較し要因分析

各パート毎の分析を以下に示す。

メカ

ガントリー機構とシャボン玉機構と回収ボックスは窪田、風船ストックとワクワクフィーダーは窪田・内野・テテーで設計し 、ストック受け皿部品とボンベ
開閉用モーターマウントはテテー外装・アクリル加工は木村・酒井・谷口、アルミ加工は谷口・仲下が担当した。メカだけではないが最初からこれを作ろうとすべて
決まっていたわけではなく実際に作っていくうちに改善・改良を施しブラッシュアップをしてきた結果となっている。結果から見るにBABLOONの主な機能であるガントリー機構
、シャボン玉機構、ワクワクフィーダーを早い段階から動くものとして開発できたのは大きな進捗であった。回収ボックスなどは完全に途中から出た案であり、それを設計する余裕
ができたという点でも大きなアドバンテージといえる。

エレキ

電磁石動作回路は窪田、Aruduino用シールドはテテー、細江、配線・コネクタ作成は木村、酒井、仲下、阿部、谷口が担当した。
エレキにおいては最終的な回路図ができたのが年末前(発表3週間前ほど)あり、全体に搭載する機能・システム構成がようやくこの
ころに定まったため遅れてしまったと考えられる。BABLOONの開発の大半がメカ要素でありワクワクフィーダーなど0から1を作ると
いった開発が多く最初から見通しが立っていたわけではなかったためそれに付随してエレキの開発も遅れてしまったといえる。

ソフト

各種機能のプログラム作成は窪田、阿部、テテーで行いプログラム統合は細江、プログラム試験は窪田が行った。ソフトに関しては各
種機能はメカの開発と同時に行ってきており、個々の機能に関しては早い段階から完成していた。しかしその個々の機能を組み合わせる
統合試験において多く時間がかかってしまい最終的なプログラムが完成したのは発表会前日になってしまった。


5.全体総括

調子の悪い箇所、実現できなかった機能などもあるが、最終的にはとても良いものを作り上げることができた。
メカに関しては、早い段階から考案・制作を始めていたため、順調に進められた。
しかしエレキ、ソフトとの統合・調整に時間を要した。
全体的に順調とは言えないまでも、作業した分の進捗は出ていたように思う。
適材適所を重視した結果、作業量に偏りが見られたため、他班に比べて人数が多いというアドバンテージをもっと活かすべきであった。
プロジェクトそのものを決めることに少し手間取ったため、そこをもっとスムーズに決定したかった。
加和太建設の方々や道の駅の駅員の方々、先生方など多くの人に支えていただいたことにより、今のBABLONを作り上げることができた。


6.メンバーの所感

MIRS2501のメンバーの所感を以下に示す。

阿部玄怜

MIRSのソフト担当ではあったが、ソフトの開発だけではなくメカやエレキ的な作業も行うことができた。
長くチームとして動いてく上で人それぞれの特性などが見えてきて、一人で物を作る時とはまた違った体験をすることができたと思う。
発表会や実証実験前に毎回トラブルが起きてしまい大変だったがその場その場で何とか対処するなどして動かすことができ、そういったトラブルも含めて面白かった。
今回の経験を今後に活かしていきたい。

内野日々輝

MIRSのメカ担当として、機体の仕組みを考えたり、設計したりした。 企業側と教員側の要望を満たしつつ、予算や現場にある課題の分析も必要で、考える時間や知識が足りていない部分が多かった。
また、とりあえず動くものを作ることに時間をかけすぎて、本体に統合する時間が全然取れなかった。
よって、計画を入念に立て、班員同士の進捗管理を徹底していくことが重要だと感じた。
各発表会では、発表担当として前に立って話すことが多かったが、デモが失敗したり、言葉が詰まってしまったりと準備不足だった点が多く、反省している。
ただ、発表スライドの構成や話し方など学んだことも多く、良い経験になった。

木村來暉

MIRSのメカ担当として主に、メカ設計や組み立て作業、エレキ系の配線やケーブル作成を担当した。 何度も失敗を重ねながら、その原因を一つ一つ追及して行く中で、最初は分からなかった問題点や仕組みについてだんだんと理解を深めていくことができた。 また、原因を分析し、改善を繰り返す中で、以前よりも粘り強く課題に向き合う力と問題解決の力が身についたと感じた。 協力しながら一つの目標に向かって形にしていくことの面白さを実感することができた。

窪田隆伸

MIRSのソフト担当ではあったが機構の設計からプログラム作成にわたり広く開発に携わることができた。
行き当たりばったりでものを作っていたのでもう少しいつ誰がどんな方法で製作するか計画を立てるのが
重要だと感じた。しかしチームで社会課題を解決するために一つのモノを作るという経験はこの先チームで
何かをやるときに生きていくものだと感じた。

酒井理来

専門的なことにはあまり貢献できなかったが、最終的にBABLOONが形になってよかった。
加和太建設の担当の方や道の駅の駅員の方々、協力してくださった先生方などとの調整・連絡など、PMとしての最低限の働きはできたと思う。
CADでのパーツの作成・印刷、レーザー加工機での切断、htmlでのドキュメント作成、メールでのやり取りなど、今までやってこなかったこと、できなかったことをできたことはとても楽しかった。
チームで一つのものを作り上げる楽しさと難しさを学ぶ良い機会となったと思います。

テテー

初回はソフトウェアを担当する予定でしたが、チームの状況に合わせて最終的にほとんどメカとエレキの設計に専念しロボットを製作しました。 留学生として技術的な面にチームを引率し最後までうまくできるのか、不安を抱えていましたが、ハード班のメンバーに設計を指導しながらロボット全体像を組み立てていき、メンバー全員からの協力をいただきました。 しかし、Arduino用の基板製作やソフトウェア上での回路図作成といったエレキ関連の作業では、今年のMIRSを通じて最も成長したところなのではないかと実感しています。 また、詳細設計の3Dモデル、エレキ詳細設計と開発完了報告書など、ドキュメント管理の一部も担当しており、どのように書けば通じるかをずっと迷っていて苦心するときもありましたが、最後までやり遂げて嬉しかったです。 高専生でロボット製作が好きなら、この科目は非常に重要になってくると考えています。

谷口拓豊

MIRSのハード担当として設計では貢献できなかったがアルミフレームやアクリル板の加工、取り付け、コネクタ作成など班の実動員として貢献できたと思う。
また、上記の作業を通して様々な工具や機械の取り扱い方を学ぶこと、実際に期限以内にロボットを開発する経験ができて良かった。
ハード以外ではドキュメント作成も行いドキュメント作成、担当教員とのレビューを通して有用な書き方や、詳細設計書や開発完了報告書の有用性を学べた。
MIRSの授業や実際に企業の方との連携・壁打ちを通して、テーマ・案の出し方、開発するものの決め方の有用な方法を学べた。
MIRSで経験した、班で協力してロボットを作り自分たちのものが評価されて賞をとれたこと、1月の学内での発表や2月の最終発表などの肝心なところで風船が膨らまないなどの残念なこともあったが、どちらも自分の将来にとって良い機会になった。

仲下樟

ドキュメント作業がメインの仕事だった。メカやソフトのメインの作業はできなかったがCADのパーツ設計、加工、コネクタ作成などを手伝えた。
ドキュメントを書く中でメカ、ソフト、エレキについて理解することでロボット作成の認識が詳細になり、作成のハードルが下がった。
自分は集団での活動が苦手だったが、後期からは克服できてよかった。また、人に頼りすぎる癖もあったが直せてよかった。
1年を通してチームとその中の自分の在り方について学べるいい機会だった。

細江哲舟

PMやDMなどの役職には付かず、ただの班員として活動を行った。しかし、リーダーにすべてを任せるのではなくアイデア出しから設計・実装まで様々なことを積極的に行うことができた。また、自分一人ですべて行おうとするのではなく、他の班員に手伝ってもらったり、他の班員の仕事を手伝ったりと声を掛け合って協力して作業することができた。ここまでの大きなプロジェクトをこの人数で行うという経験は初めてだったが、進捗状況を確認し合うなど定期的に全体を把握するプロセスが今回の成果につながったと思う。元々は一人で作業することが好きだったが、このMIRSの経験を通じてコミュニケーションを取りながら複数人でプロジェクトを遂行することもどんどんやっていきたいと思うようになった。

初めのうちに個々の技術に注目しすぎて、要求を実現するためには何が必要か?ということを考えられなかったのは反省点として挙げられると思う。万能な道具が必ずしも必要になるわけではないので、計画段階からどのような方法で考えを具現化するのかということはよく考えるべきだと思った。

この他にも良くも悪くもMIRSを通じて学んだことは多くあり、一生モノの経験をすることができたと思う。




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